Dungeons & Dragons といえば，世界初の RPG としてあまねく RPG プレイヤーの間に知られているだろう…私は長い間こう信じてきました。しかし，私の所属する RPG サークルで私より何歳か年下のメンバーの話を聞いているうちに，そうではないことが明らかになってきました。彼らにとって RPG とは「ソードワールド」であり「ガープス」であり「スペオペヒーローズ」でした。
確かによくよく考えてみれば，RPG を始めたばかり，または始めてみようとする人にとって D&D というのは「本屋のゲーム関係の文庫本のコーナーに何冊か並んでいたけどそれ以上のことはよく分からない」ゲームなのです。そこで，私は WWW で D&D の解説ドキュメントを探して彼らに読んでもらおうとしましたが，そういったものはほとんど見当たりませんでした（あったとしても Advanced Dungeons & Dragons という別のゲームのものでした）。ならば自分で作るしかない…そう思った私は，少ない知識と構成力のないアタマを酷使してこのドキュメントを書き始めました。すでに D&D をよくご存知の方には腹立たしい内容かもしれませんが，どうかご容赦ください。
そんなわけで，この解説は，少なくとも RPG というものについては正しく理解しているが，D&D というゲームはよく知らないという方を対象としています。RPG すら知らないという方がこのページを閲覧することはほぼありえないことだと思われますが，万が一そのような方がいらした場合は，TRPG.NET の「TRPGってなに？」や Yahoo! Japan の Role Playing Games をご覧になってください。参考になるドキュメントが見つかることでしょう。