原題 | Night's Dark Terror |
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レベル | 2-4 |
人数 | 5-8 |
製作 | Phil Gallagher と英国 TSR デザイン・チーム |
表紙 | Brian Williams(日本語版:中沢一登) |
挿絵 | Helen Bedford |
地図・デザイン | Geoff Wingate |
校正 | Carole Morris,Mike Brunton |
テストプレイ | Pat Whitehead,Matt Connell,Helen Freeman,Stuart Bonham,Steve Waters |
Thanks to | Luke Renouf,Don Turnbull,Tom Kirby,Dawn Buxton |
Special thanks to | Harold Johnsin |
発売日 | 1986 年 3 月 |
日本語版発売日 | 1996 年 6 月 |
サイズ/ページ数 | 8x11 inch / 64 |
#TSR | 9149 |
「Night's Dark Terror」は,英国 TSR が制作したベーシック・モジュールで,それまでのモジュールとはまったく異なった特徴を有しています。まず,表紙にもあるように「Special Basic/Expert Transition」な,つまりベーシック・レベルからエキスパート・レベルにまたがっているモジュールであるということ。これはただ単に PC のレベルの話にとどまらず,ダンジョンからウィルダネスへと冒険の舞台を移しているということも表しています。次に,キャンペーン形式であるということ。モジュールは全 7 部構成となっていて,PC たちはあちこちを旅しながら,その時々の目標を達成していくのです。そしてなにより,冒険の舞台がカラメイコス全土であること。シナリオを通じてオフィシャル・ワールドの設定を明らかにしたということが,このモジュールの「Special」たる所以でしょう。
さて,本来ならおおまかなストーリーの流れを説明するところですが,なにぶんキャンペーン形式ということもあり,ネタばらしになってしまうおそれがあるので,それは別ページでやっておきましょう(もちろんプレイヤーは読んではいけません)。ここではプレイにあたっての注意点をいくつか挙げておきます。
まず,シナリオのはじめに DM から,カラメイコスの古代の歴史について説明があるはずです。プレイヤーは,この説明をしっかり聞いておかなくてはいけません。このとき不明な点があればどんどん質問してください。でないと,シナリオの後半をほとんど楽しむことができなくなってしまいます。それから,冒険に参加する PC は,なるべく正義感が強く好奇心にあふれた冒険者たることを心がけてください。残念ながら,経験点にしか興味のないキャラクターではこのモジュールを進める動機が弱くなってしまいます。そしてなにより, DM は本来のシナリオの流れに拘泥しないよう気をつけてください。PC がシナリオで想定した通りに動いてくれるのはよくても第 3〜4 部まででしょう。それ以降は,各エピソードのエッセンスをうまくとらえ,自分だけのストーリーに盛り込んでいくようにしてください。
ところで,このモジュールのタイトル「Night's Dark Terror」はめずらしく抽象的な意味合いを持ちます。シナリオ中に「なるほど,これが Night の Dark な Terror なんだな」というものは出てきません(まあ最後の敵はそう言って言えないこともないですが)。そのぶん,DM はつねに「夜の闇に潜む恐ろしいもの」を演出するようがんばってください。
なお,このモジュールを終えるためには 40〜80 時間ほど必要になるはずです。当然,セッションの期間も長くなってきますので,途中でうやむやのうちに終わってしまわないようにするためには,ふだんと違うちょっとした工夫が必要になるかもしれません。
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